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AWS Snow Familyとは
概要
AWS Snow Familyは、大量のデータを安全に移動するための物理デバイスを提供するサービス群です。特に、ネットワーク帯域幅が限られている環境や、セキュリティが重視される状況で活用されます。
Snow Familyには、Snowcone、Snowball Edge Storage Optimized、Snowball Edge Compute Optimizedの3つのデバイスが含まれ、それぞれデータ量や使用目的に応じて選択可能です。
※Snowmobileは2024年4月にサービスを終了しています。
AWS Snow Familyの種類
1. AWS Snowcone:
Snow Familyの中で最小のデバイスで、軽量でポータブルな設計が特徴です。2CPUと8TBのストレージを搭載し、エッジでのデータ収集や移行に最適です。また、バッテリー駆動が可能で、リモート環境でも使用できます。
2. Snowball Edge Storage Optimized:
80TBのストレージ容量を提供し、データの大規模移行に適しています。また、オンプレミス環境でのエッジコンピューティングが可能で、HDDベースのストレージと4vCPUを備えています。これにより、エッジ環境でのアプリケーション実行が可能です。
3. Snowball Edge Compute Optimized:
より強力なコンピューティング能力を持つこのデバイスは、42TBのNVMe SSDストレージと52vCPUを備え、機械学習やIoTアプリケーションなど、計算負荷の高いタスクに対応します。EC2インスタンスやS3互換のオブジェクトストレージもサポートしています。
ユースケース
AWS Snow Familyの代表的なユースケースをいくつか紹介します。
- リモート環境でのデータ処理
インターネット接続が限られたリモートロケーションでも、Snowconeを利用してデータ収集やローカルデータ処理が可能です。収集したデータは後でクラウドにアップロードできます。 - 大量データのクラウド移行
データセンターからAWSクラウドへ、ネットワーク帯域の制約を超えて大容量データを効率的に移行する際にSnowballが使われます。
まとめ

AWS Snow Familyは、特定のデータ移行ニーズやエッジコンピューティングの要件に対応するための柔軟なソリューションを提供します。各デバイスは、異なる用途に合わせて設計されており、ネットワーク帯域幅の制限がある環境でも効率的なデータ転送を実現します。AWS Snow Familyを活用することで、大規模なデータ移行やエッジ環境での処理が容易になります。
次回の記事では、「AWS Transfer Family」について詳しく解説します。
参考
・AWS公式
https://aws.amazon.com/jp/snow/#Feature_comparison_matrix
【AWS認定試験対策 サービス一覧】

【AWS各サービス概要一覧】
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