当ブログの内容は筆者の経験と知識に基づいていますが、AWSのサービスおよび認定試験は定期的にアップデートされています。もし記事に誤りや古い情報がある場合、お手数ですが「コメント」や「お問い合わせ」からお知らせいただければ幸いです。読者の皆様からの貴重なフィードバックを歓迎しており、正確かつ有益な情報を提供できるよう努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
はじめに
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験（AWS SAA）は、AWSの主要なサービスを理解し、効果的に活用する力を証明するためのものであり、クラウドの知識を一歩進めるうえで大切なステップです。
初めてこの試験に挑戦する方でも、しっかりと準備すれば自信を持って合格に近づけます。
本記事では、これから試験準備を始める方に向けて、試験内容の解説や効率的な勉強方法をわかりやすくご紹介します。初めての一歩を安心して踏み出しましょう！
AWS認定試験の体系
AWSには、クラウド技術に関する幅広い知識を証明するための認定試験が用意されています。
試験は、「ファンダメンタル」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「スペシャリティ」に分かれており、それぞれ異なる知識とスキルを測定します。
- ファンダメンタル
クラウドプラクティショナー試験、AIプラクティショナー試験がこれに該当し、クラウドの基本知識を確認します。これからクラウドを学び始める方に最適です。 - アソシエイト
このレベルでは、AWSの各サービスを理解し、効果的に活用するためのスキルが求められます。代表的な試験には、ソリューションアーキテクトアソシエイト試験、デベロッパーアソシエイト試験、SysOpsアドミニストレータアソシエイト試験があります。 - プロフェッショナル
より高度な知識と実務経験を持つ方に向けたレベルです。ソリューションアーキテクトプロフェッショナル試験やDevOpsエンジニアプロフェッショナル試験があり、複雑なアーキテクチャや自動化の知識が問われます。 - スペシャリティ
特定の分野において深い知識を証明するための試験です。セキュリティ、高度なネットワーキング、機械学習の分野での専門性を測るための試験があります。
各レベルや試験は、AWSのサービスやクラウド技術に関する知識を深めるための一歩となります。ソリューションアーキテクトアソシエイト試験は、特にアソシエイトレベルにおける最も重要な試験の一つであり、AWSの基本サービスを幅広くカバーする内容です。
AWS SAAとは
概要
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験は、クラウドを活用したシステム設計の基礎知識を証明するための試験です。AWSの主要サービスを理解し、ベストプラクティスに基づいて設計する力が求められます。
| 受験料 | 150ドル（約2万円） |
| 試験形式 | 選択式と複数選択式 |
| 試験時間 | 130分 |
| 問題数 | 65問 |
| 合格ライン | 720点以上（1000点満点） |
| 試験日 | 予約に空きがあればいつでも |
| 試験場所 | テストセンター or 自宅 |
試験範囲
試験範囲は広範囲にわたり、セキュリティ、ネットワーキング、データベース、ストレージ、コンピューティングといったAWSの基礎的なサービスに関する知識が問われます。
具体的に問われる内容はAWS公式試験ガイドに記載があるため、一度目を通しておきましょう。
| セクション | シナリオのカテゴリ | 配点割合 |
| 第1分野 | セキュアなアーキテクチャの設計 | 30% |
| 第2分野 | 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 | 26% |
| 第3分野 | ⾼パフォーマンスなアーキテクチャの設計 | 24% |
| 第4分野 | コストを最適化したアーキテクチャの設計 | 20% |
試験の申込方法
試験の申し込みは、非常にシンプルです。
- AWSトレーニングと認定のポータルへアクセス
まず、AWSのトレーニングと認定の公式サイトにアクセスします。 - AWSアカウントにログイン
試験を申し込むには、AWS認定アカウントが必要です。まだ持っていない場合は、無料で登録ができます。 - 試験の選択
ログイン後、受験したい試験を選択します。「AWS Certified Solutions Architect – Associate」を選び、試験の詳細ページに進みます。 - 試験の形式と場所の選択
オンライン受験かテストセンターでの受験かを選びます。オンライン受験は、自宅やオフィスからの受験が可能です。テストセンターで受験する場合は、近くのテストセンターを選択します。 - 試験の予約
受験日と時間を選んで予約を確定します。試験費用の支払いが完了すると、確認メールが送られてきます。
試験の申込は、特に難しい手順はありませんが、早めにスケジュールを確保しておくことをおすすめします。
AWS SAAの勉強方法
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験に合格するためには、計画的な勉強が必要です。ここでは、効果的な勉強方法と、おすすめの参考書やUdemyの動画コースについてご紹介します。
1. 試験ガイドを徹底的に読む
まず、AWSが公式に提供している試験ガイドをしっかりと読み込みましょう。
このガイドには、試験で問われるトピックやスキルの詳細が記載されています。自分の知識のギャップを把握するためにも、試験ガイドを最初に確認することは非常に重要です。
2. おすすめの参考書
次に、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験に特化した参考書を活用しましょう。
以下の書籍は、試験対策として非常に評価が高いです。
- 『AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト』
日本語での解説が充実しており、試験範囲を網羅しています。各サービスの概要から、試験で問われやすいポイントまで、わかりやすく解説されています。
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3. Udemyのおすすめ動画コース
オンライン学習も効果的です。特に、UdemyにはAWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験向けの高評価コースが多数あります。動画で学ぶことで、実際のAWS環境をイメージしながら学習を進められます。
以下は筆者が実際に利用した動画コースです。
- 『【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2023 最新版』
最新の試験内容に対応しており、実際の業務で役立つ知識を得ることができます。ハンズオン演習も豊富で、AWSの実際の操作を通じて学習できます。
4. 模擬試験、問題集で実力を試す
ある程度学習が進んだら、模擬試験を受けてみましょう。模擬試験は、試験本番の形式や難易度をシミュレートするのに最適です。自分の理解度や時間配分の感覚を掴むことができます。
- AWS公式の模擬試験
AWSが提供する模擬試験は、本番の試験とほぼ同じ内容です。受験することで、自分の準備状況を確認できます。模擬試験はAWS Skill Builder（https://explore.skillbuilder.aws/learn）で受験できます。
※AWS Skill BuilderはAWSが無償提供しているオンデマンドの学習コンテンツです。 - 【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集（6回分390問）
Udemyには、模擬試験を複数セットで提供するコースもあります。複数回チャレンジすることで、弱点を補強できます。
5. 公式ドキュメントやホワイトペーパーを活用する
最後に、AWSの公式ドキュメントやホワイトペーパーを読み込みましょう。これらの資料は、実際の業務でも役に立つ内容です。
- AWSサービス別ドキュメント（https://docs.aws.amazon.com）
各サービスに関する詳細なドキュメントは、試験対策だけでなく実際の業務でも役立つリソースです。 - AWS Well-Architected Framework（https://aws.amazon.com/architecture/well-architected）
AWSのベストプラクティスがまとめられているドキュメントです。試験の設計に関する出題が多いため、これを理解しておくと非常に有利です。 - ホワイトペーパー（https://aws.amazon.com/whitepapers）
AWSのホワイトペーパーは、特定の技術的なトピックやベストプラクティスについての詳細な解説を提供しているドキュメントです。
Q&A
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験に挑戦する際、受験者からよく寄せられる質問をまとめました。
Q1. どのくらいの勉強時間が必要ですか？
A1:
必要な勉強時間は個人差がありますが、一般的には50〜100時間程度が目安とされています。AWSに関する基本的な知識がある場合は、短期間で集中的に学習することも可能ですが、初心者は少し余裕を持って計画を立てると良いでしょう。
Q2. 実際にAWSを使って学習する方法はありますか？
A2:
AWSは無料利用枠を提供しており、新規アカウントで1年間無料で利用できるサービスが多数あります。これを活用することで、AWSの実際の操作を学ぶことができます。ハンズオン形式で学習することは、試験対策に非常に有効です。
Q3. AWS認定試験は英語で受ける必要がありますか？
A3:
いいえ、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験は日本語を含む多言語で提供されています。試験の言語は受験申し込み時に選択できますので、自分が最も理解しやすい言語を選びましょう。
Q4. 試験はどこで受けられますか？
A4:
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験は、試験センターでの受験とオンライン方式での受験が選べます。試験センターでの受験の場合、全国に設置されたテストセンターで受験できます。オンライン受験では、自宅からでも受験可能ですが、受験環境には一定の条件が求められます。
Q5. 試験の再受験にはどのようなルールがありますか？
A5:
試験に不合格だった場合、14日後から再受験が可能です。ただし、再受験には再度試験料が必要ですので、初回の受験で合格を目指してしっかり準備しましょう。再受験回数には制限はありません。
Q6. 試験当日に持参するものは何ですか？
A6:
試験センターで受験する場合、有効な身分証明書（パスポートや運転免許証など）が必要です。オンラインプロクター方式では、事前に指定された試験環境の準備が必要ですので、カメラやマイクが正常に動作するか確認しておきましょう。
Q7. 試験中にメモを取ることはできますか？
A7:
試験センターでの受験では、センターが提供するホワイトボードを使用することができます。ただし、試験終了後に回収されます。
Q8. AWS認定試験のクーポンはありますか？
A8:
AWS認定試験のクーポン（バウチャー）は、AWSの公式サイトや試験提供パートナーから提供されることがあります。時折、キャンペーンやプロモーションが行われており、これにより試験費用が割引されることがあります。
また、いずれかのAWS試験に合格すると、次回受験用の受験料が半額になるクーポンがもらえます。
Q9. AWS SAAに有効期限はありますか？
A9:
AWS認定資格には有効期限があります。通常、AWS認定は取得日から3年間有効です。その後、再認定を受ける必要があります。再認定には、最新の技術やベストプラクティスを反映した内容が求められます。
Q10: 試験結果はいつわかりますか？
A10:
試験結果は、受験完了から5営業日以内にAWS認定アカウントの「Exam History (試験履歴)」から確認できるようになります。以前は試験終了時にPC画面で即座に結果が表示されていましたが、現在はこの方法に変更されました。試験結果が確認できるようになると、通知がメールで届きます。
まとめと次のステップ
まとめ
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験は、AWSの幅広いサービスとアーキテクチャに関する深い知識を求められる試験です。試験を通じて、実践的なスキルを磨き、クラウドインフラの設計や最適化の能力を証明することができます。
これまでの章では、試験の概要や勉強方法、おすすめの参考書・動画コース、試験申込方法、そしてよくある質問について解説してきました。これらの情報を参考に、計画的な学習と試験対策を進めてください。
資格試験を通じて、自身のスキルを一層高め、AWSクラウドでの成功へと繋げていきましょう！
次のステップ
AWS SAA試験に合格したら、次のステップとして以下のアクションを検討してみてください。
- プロフェッショナル認定へのチャレンジ
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験に合格したら、次はプロフェッショナルレベルへの挑戦を検討してみましょう。プロフェッショナル試験では、より高度な設計原則や大規模なシステム設計に関する知識が身につけられます。 - AWSの新しいサービスやアップデートのキャッチアップ
AWSは頻繁に新しいサービスやアップデートをリリースしています。公式ブログやウェビナーを通じて最新情報をキャッチアップし、常に最新の知識を持つことが重要です。 - AWSコミュニティへの参加
コミュニティイベントやフォーラムに参加し、他の受験者やAWSプロフェッショナルと交流することで、新たな知見やネットワークを広げることができます。
本記事の内容は以上となります。
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