当ブログの内容は筆者の経験と知識に基づいていますが、AWSのサービスおよび認定試験は定期的にアップデートされています。もし記事に誤りや古い情報がある場合、お手数ですが「コメント」や「お問い合わせ」からお知らせいただければ幸いです。読者の皆様からの貴重なフィードバックを歓迎しており、正確かつ有益な情報を提供できるよう努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
AWS Firewall Managerとは
概要
AWS Firewall Manager は、複数のAWSアカウントやアプリケーション全体で一貫したセキュリティポリシーを適用し、管理を簡素化するためのサービスです。これにより、組織全体で統一されたセキュリティ設定を実現し、コンプライアンスの遵守やセキュリティリスクの低減に貢献します。
特徴
AWS Firewall Managerの主な特徴には以下があります。
- 中央管理によるセキュリティポリシーの一元化
AWS Firewall Managerを使用すると、複数のアカウントやVPCに対して一貫したセキュリティポリシーを設定し、管理できます。AWS WAF、AWS Shield Advanced、VPCセキュリティグループなどの設定を一括管理することが可能です。 - 自動ポリシー適用
新たに作成されたリソースやアカウントに対しても、自動的にセキュリティポリシーを適用することで、セキュリティガバナンスを強化します。これにより、ミスや漏れを防ぎ、統一されたセキュリティ設定を保つことができます。 - コンプライアンスのサポート
組織内のセキュリティポリシーを統制することで、コンプライアンス要件を満たすための体制を確保できます。例えば、特定のIPアドレスブロックやドメインに対する一貫したアクセス制御を実施できます。
ユースケース
AWS Firewall Managerの代表的なユースケースをいくつか紹介します。
- 企業全体のセキュリティガバナンスの強化
企業全体で一貫したセキュリティポリシーを適用し、リソースが分散している環境でも、統一されたセキュリティ設定を維持することができます。 - 規制対応の強化
金融業界や医療業界など、厳しい規制が求められる業界では、AWS Firewall Managerを利用することで、必要なセキュリティポリシーを迅速かつ確実に適用できます。 - インシデント対応の効率化
ポリシー違反が発生した場合、自動的に修正を行うことで、インシデント対応の時間を短縮し、リスクを最小限に抑えることができます。
まとめ

AWS Firewall Managerは、AWS環境全体で一貫したセキュリティポリシーを維持するための強力な管理ツールです。複数のセキュリティサービスを統合的に管理し、運用の効率化とセキュリティ体制の強化を実現します。複雑なAWS環境でもセキュリティ設定を一元管理できるため、コンプライアンス要件を満たしやすくなり、リスクを軽減します。
次回の記事では、「Amazon Macie」について詳しく解説します。
参考
・AWS公式
https://aws.amazon.com/jp/firewall-manager/
・AWS Firewall Manager を⽤いたマルチアカウントでの AWS WAF の管理⼿法(PDF/AWS Black Belt Online Seminar)
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/202206_AWS_Black_Belt_AWS_FirewallManager_For_AWS_WAF.pdf
【AWS認定試験対策 サービス一覧】

【AWS各サービス概要一覧】
【おすすめの参考書】

リンク先からご購入いただき、サイト運営をご支援いただけますと幸いです…



コメント