当ブログの内容は筆者の経験と知識に基づいていますが、AWSのサービスおよび認定試験は定期的にアップデートされています。もし記事に誤りや古い情報がある場合、お手数ですが「コメント」や「お問い合わせ」からお知らせいただければ幸いです。読者の皆様からの貴重なフィードバックを歓迎しており、正確かつ有益な情報を提供できるよう努めてまいります。
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AWS KMSとは
概要
AWS Key Management Service(AWS KMS)は、AWSクラウド内でのデータ暗号化とキー管理を簡単かつ安全に行えるサービスです。KMSを利用することで、暗号化キーの作成、管理、使用をシームレスに行うことができます。
特徴
AWS KMSの主な特徴には以下があります。
- 集中管理されたキー管理
AWS KMSは、暗号化キー(Customer Master Keys: CMKs)の作成、管理、削除を一元的に行えるサービスです。これにより、組織全体で一貫したセキュリティポリシーを適用できます。 - 高度なセキュリティ
KMSは、FIPS 140-2 準拠のハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を使用してキーを保護します。また、詳細なアクセス制御ポリシーを設定して、特定のユーザーやサービスのみがキーを使用できるように制限できます。 - AWSサービスとの統合
KMSは、Amazon S3、Amazon RDS、Amazon EBSなど、多くのAWSサービスとシームレスに統合されています。これにより、これらのサービス内でのデータ暗号化が簡単に行えます。 - 柔軟な暗号化方式
KMSは、対称鍵暗号(AES-256キー)と非対称鍵暗号(RSAとECCのキーペア)の両方をサポートしています。これにより、さまざまなユースケースに応じた柔軟な暗号化ソリューションを提供できます。
ユースケース
AWS KMSの代表的なユースケースをいくつか紹介します。
- データ暗号化
S3バケットやEBSボリューム内のデータを暗号化する際にKMSを利用します。例えば、機密データや個人情報を含むファイルをS3に保存する場合、KMSを使って暗号化することでデータのセキュリティを強化します。 - データベースのセキュリティ
RDSインスタンスやDynamoDBテーブルのデータを暗号化するためにKMSを利用します。これにより、データベース内のすべてのデータが自動的に暗号化され、セキュリティが向上します。 - アプリケーションのセキュリティ
アプリケーションで機密データを暗号化・復号するためにKMSを利用します。例えば、クレジットカード情報やパスワードなどの機密データを扱うアプリケーションでは、KMSを使ってデータを安全に保護します。 - 証明書の管理
KMSを利用して、TLS/SSL証明書やその他の暗号化証明書を安全に管理します。これにより、証明書の作成、管理、更新が容易になり、セキュリティを確保できます。
まとめ

AWS KMS は、暗号鍵の作成・管理をセキュアかつ容易に行うためのサービスで、多くのAWSサービスと連携してデータ保護を提供します。試験では、KMSの基本的な動作、鍵管理の仕組み、および他のAWSサービスとの統合方法について理解しておくことが重要です。KMSを活用することで、AWS環境全体のセキュリティが向上します。
次回の記事では、「AWS Shield」について詳しく解説します。
参考
・AWS公式
https://aws.amazon.com/jp/kms/
・AWS Key Management Service(PDF/AWS Black Belt Online Seminar)
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/20181121_AWS-BlackBelt-KMS.pdf
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