当ブログの内容は筆者の経験と知識に基づいていますが、AWSのサービスおよび認定試験は定期的にアップデートされています。もし記事に誤りや古い情報がある場合、お手数ですが「コメント」や「お問い合わせ」からお知らせいただければ幸いです。読者の皆様からの貴重なフィードバックを歓迎しており、正確かつ有益な情報を提供できるよう努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
AWS Certificate Manager(ACM)とは
概要
AWS Certificate Manager(ACM)は、SSL/TLS証明書のプロビジョニング、管理、およびデプロイを簡単にするためのサービスです。SSL/TLS証明書は、ウェブサイトやアプリケーションのセキュリティを強化し、データの暗号化を提供するために使用されています。
特徴
AWS Certificate Manager(ACM)の主な特徴には以下があります。
- 簡単な証明書プロビジョニング
ACMを使用すると、数分で無料のSSL/TLS証明書をリクエストしてプロビジョニングできます。手動の証明書取得や更新の手間が省けます。 - 自動更新
ACMは、発行した証明書の自動更新をサポートしています。これにより、証明書の期限切れによるセキュリティリスクを軽減します。 - シームレスな統合
ACMは、Elastic Load Balancing、Amazon CloudFront、API GatewayなどのAWSサービスとシームレスに統合でき、簡単に証明書をデプロイできます。※EC2では利用できません。
ユースケース
AWS Certificate Manager(ACM)の代表的なユースケースをいくつか紹介します。
- ウェブサイトのセキュリティ
ウェブサイトにSSL/TLS証明書を簡単に追加し、HTTPSプロトコルを使用してデータを暗号化します。これにより、ユーザーの個人情報や取引データを保護できます。例えば、eコマースサイトやログイン機能を持つウェブサイトに最適です。 - コンテンツデリバリネットワーク(CDN)
CloudFrontと統合して、グローバルに配信されるコンテンツを暗号化し、セキュリティを強化します。これにより、ウェブサイトのパフォーマンスとセキュリティを同時に向上させることができます。 - APIセキュリティ
API Gatewayと統合して、APIエンドポイントのセキュリティを確保します。これにより、APIを通じて送受信されるデータの暗号化が簡単に実現します。例えば、モバイルアプリケーションのバックエンドAPIの保護に有効です。 - アプリケーションロードバランサー(ALB)
ALBと統合して、ウェブアプリケーションのトラフィックをセキュリティで保護します。これにより、ロードバランサーを通じて送信されるデータが常に暗号化されます。
まとめ

AWS Certificate Manager(ACM)は、SSL/TLS証明書のプロビジョニング、管理、およびデプロイを簡単にするための便利なサービスです。簡単な証明書プロビジョニング、自動更新、シームレスな統合といった特徴を持ちます。ウェブサイトのセキュリティ、CDNのセキュリティ、APIセキュリティ、アプリケーションロードバランサーなど、さまざまなユースケースで利用されています。
次回の記事では、「AWS CloudHSM」について詳しく解説します。
参考
・AWS公式
https://aws.amazon.com/jp/certificate-manager/
・AWS Certificate Manager(PDF/AWS Black Belt Online Seminar)
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_AWS-Certificate-Manager_v1.pdf
【AWS認定試験対策 サービス一覧】

【AWS各サービス概要一覧】
【おすすめの参考書】

リンク先からご購入いただき、サイト運営をご支援いただけますと幸いです…



コメント