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Amazon Managed Service for Prometheusとは
概要
Amazon Managed Service for Prometheus (AMP) は、AWSが提供するフルマネージドのモニタリングサービスで、オープンソースのPrometheusと互換性があります。Prometheusは、クラウドネイティブアプリケーションのメトリクス収集とモニタリングに広く利用されているツールです。AMPは、Prometheusの強力な機能をそのまま活用しつつ、AWSの管理・スケーリング機能を組み合わせたサービスです。
特徴
Amazon Managed Service for Prometheusの主な特徴には以下があります。
- フルマネージドサービス
AWSがバックエンドの運用、スケーリング、パッチ適用をすべて管理するため、ユーザーはPrometheusのインフラ管理に時間を割く必要がありません。 - スケーラブルなアーキテクチャ
大量のメトリクスデータを効率的に処理し、オンデマンドでスケーリングすることで、負荷が高まっても安定したパフォーマンスを提供します。 - Prometheusエコシステムとの互換性
Prometheusのクエリ言語(PromQL)をそのまま利用できるため、既存のPrometheusダッシュボードやアラート設定を簡単に移行できます。 - 高可用性とセキュリティ
データの高可用性を確保し、IAMポリシーを利用した細かいアクセス制御が可能です。 - 簡単な統合
Amazon Managed GrafanaやAWSの他のモニタリングツールとシームレスに統合でき、クラウドインフラ全体のモニタリングを統一的に管理できます。
ユースケース
Amazon Managed Service for Prometheusの代表的なユースケースをいくつか紹介します。
- コンテナ化されたアプリケーションの監視
KubernetesクラスターやAmazon ECSのメトリクスを収集し、アプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで監視します。 - 大規模なマイクロサービス環境
マイクロサービスアーキテクチャの中で、各サービスのパフォーマンスメトリクスを効率的に収集・分析します。 - システム全体の健全性モニタリング
サービス全体のメトリクスを可視化し、異常検知やトラブルシューティングを迅速に行うためのベースラインとして利用します。
まとめ

Amazon Managed Service for Prometheusは、クラウドネイティブな環境でのモニタリングを簡素化し、スケーラブルかつセキュアに運用できるサービスです。Prometheusエコシステムとの互換性を保ちつつ、AWSのマネージドサービスとしての利便性を享受できるため、インフラ管理の負担を軽減し、運用効率を向上させます。コンテナやマイクロサービスの監視に特に適しており、大規模な分散システムでも柔軟に対応可能です。
次回の記事では、「AWS マネジメントコンソール」について詳しく解説します。
参考
・AWS公式
https://aws.amazon.com/jp/prometheus/
・Amazon Managed Service for Prometheus (AMP)(PDF/AWS Black Belt Online Seminar)
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_AmazonManagedServiceForPrometheus_0131_v1.pdf
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