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Amazon DocumentDBとは
概要
Amazon DocumentDBは、AWSが提供するフルマネージドのドキュメントデータベースサービスです。MongoDB互換のAPIを持ち、スケーラブルで高可用性を提供しつつ、開発者が使い慣れたMongoDBのツールやドライバーを使用できます。これにより、大規模なドキュメントデータを効率的に保存、クエリ、インデックス、分析することが可能です。
AuroraとDocumentDBには以下の違いがあります。
Aurora:PostgreSQLとMySQLをサポート
DocumentDB:MongoDB(NoSQLの一種)をサポート
特徴
Amazon DocumentDBには以下のような特徴があります。
- MongoDB 互換性
MongoDB と互換性があり、既存のMongoDBツールやドライバーをそのまま使用できます。この互換性により、コードの変更を最小限に抑えつつ AWS のマネージドサービスを活用可能です。 - スケーラビリティ
DocumentDB は、自動的にスケーリングされ、読み取り負荷に応じてリードレプリカを追加することで、パフォーマンスを維持します。また、数百万のリクエストにも対応できるように設計されています。 - 高可用性と耐障害性
データは複数のアベイラビリティゾーンにレプリケートされており、障害が発生した場合でも迅速に復旧します。また、自動的にバックアップが取られ、データの耐久性を確保します。ポイントインタイムリカバリにより、指定した時点にデータを復元できます。 - セキュリティ
IAM によるアクセス管理、暗号化、ネットワーク隔離などのセキュリティ機能が提供されています。また、トランザクション中のデータも暗号化されており、安全性が高いです。 - 管理の簡素化
DocumentDB は、パッチ適用やソフトウェアのメンテナンスなどの管理タスクを AWS が自動的に処理するため、運用の負担が軽減されます。
ユースケース
Amazon DocumentDBの代表的なユースケースをいくつか紹介します。
- コンテンツ管理システム (CMS)
複雑なドキュメント構造を管理するコンテンツ管理システムに最適です。JSON データ形式を活用して、動的なウェブサイトやアプリケーションのバックエンドとして機能します。 - 顧客データ管理
顧客のプロファイル、購入履歴、インタラクション履歴など、様々な形式のデータを保存・管理するために使用できます。スケーラビリティと柔軟性が高く、リアルタイムでのデータ処理が可能です。 - リアルタイム分析
大量の非構造化データを収集し、リアルタイムでの分析やクエリ処理に活用できます。DocumentDB のスケーラビリティを利用して、迅速なデータ分析が可能です。
まとめ

Amazon DocumentDBは、MongoDB互換のAPIを持つフルマネージドのドキュメントデータベースサービスであり、スケーラビリティと高可用性を提供します。既存のMongoDBアプリケーションを容易に移行し、運用の手間を大幅に削減することができます。コンテンツ管理、ユーザープロファイル管理、リアルタイム分析などの多様なユースケースに適用可能です。
次回の記事では、「Amazon ElastiCache」について詳しく解説します。
参考
・Amazon DocumentDB(PDF/AWS Black Belt Online Seminar)
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/20190625_AWS_BlackBelt_AmazonDocumentDB_rev.pdf
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